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祖母・傾・大崩山系の自然・文化的特徴
急峻な山と深い渓谷
急峻な山岳地形と雄大な稜線美で知られる祖母・傾・大崩山系は、起伏に富んだ岩峰群や切り立った崖、谷あいを走る幾筋もの渓谷など、複雑な地形地質をもち、四季折々で表情を変えるその独特な景観が、訪れる人々を魅了します。

幅広い植生と希少な動植物
標高が高く原生的な天然林が多く残された祖母・傾・大崩山系では、山の高さに応じ、暖温帯から冷温帯までの幅広い植生を見ることができます。また、特別天然記念物のニホンカモシカや、日本列島の成り立ちを表すとされる「ソハヤキ要素」の植物など、限られた地域にしか生育・生息しない希少な動植物が数多く存在する貴重な地域です。これら希少な動植物は絶滅の危険性にさらされており、分布地域の環境を大切に守っていくことが必要です。
※ソハヤキ要素:日本列島のうち、古くから陸地であった紀伊、四国、九州の山地帯に共通して分布する日本固有種のこと。

育まれる文化・伝統工芸
伝統芸能・神事 自然への感謝と祈り
急峻な地形の中で自然と共生してきた地域住民が、農林業の豊作や安全を祈願して受け継いできたものです。
●神楽(かぐら):ユネスコエコパークのエリアでは各地で奉納されています。特に豊後大野市の「御嶽神楽(おんだけかぐら)」など、この地域の自然への畏敬の念が神の舞として表現されています。
●獅子舞:祭礼の際、無病息災や豊作を願って奉納されます。
●祖母山信仰:山岳信仰を背景にした、自然そのものを神として敬う文化が根付いています。

工芸・特産品 山の恵みと生活の知恵
急峻な地形が生み出す林産資源を活用したものが特徴です。
●竹細工:地域の素材を活かした竹製品(かごや生活用品)が、古くからの生活の知恵として作られてきました。
●木材・林業:全国有数の木材産地であり、木工芸や、自然を活かした林業が盛んです。
●原木しいたけ・特産品:このエリアで育つ原木しいたけなど、山林の恵みを利用した食文化が根付いています。
●シキミ:延岡市は、仏事に関わりの深いシキミの産地として知られています。
これらの伝統芸能や工芸を、祖母・傾・大崩の厳しい自然環境と調和しながら、次世代へ継承する取り組みが進められています。



